住協の標準仕様(J-ECO)をベースにすることを決めたものの、
より快適な家にしたいという想いから、断熱性能にはこだわりたいと思っています。
断熱性能等級4
J-ECOのカタログを見ると、断熱性能は等級4となっており、国が定める基準の最高ランクになります。
最近の家は、高気密・高断熱になってきており、それよりも高い性能のZEHとかHEAT G1/G2などの新しい基準が出てきているようです。
個人的には、せっかくなので新しい基準の断熱性能を体感してみたい。
以前、一条工務店で建てた友人宅にお邪魔した時に、真冬なのに家の中が暖かくて驚きました。
一条工務店は、業界でもトップクラスの高気密・高断熱を売りにしているハウスメーカーなので、
同じレベルまで求めるのは費用的に難しいと思いますが、近い家にしたいです。
「なら一条工務店にすれば良いじゃないか」と言われてしまいそうですが、建物の坪単価が全然違います。他にも理由があるので「住協を選んだ6つの理由」の記事を御覧ください。
断熱性能だけでもZEHレベルにしたい
ZEHとは、Zero Energy Houseの略で、消費電力よりも発電電力が高い家のことだそうです。
我が家は太陽光発電は付けないことにしました。
売電と買電を計算したり、メンテナンスを考えるのが面倒なためです。
最近は電力買取金額も下がってきているようなので、減価償却に時間がかかりそうだし、太陽光システムの故障リスクもあります。
なので発電設備は付けないものの、快適に過ごすために、断熱性能だけでもZEHレベルにしたいという結論になりました。
今、住んでいる家は、廊下や洗面所が寒すぎます。
家の中に寒暖差が無い方が家族の健康にも良いそうですし、歳をとったらヒートショックも心配です。
断熱性能について、非常に分かりやすく解説されている動画を紹介します。
ブログで紹介しても良いか聞いてみたところ、即答でOKをくれました。ありがたいです。
「ちょうどいい塩梅」の考えは、私も共感できます。
窓の断熱性能を上げる
色々調べていると、熱が一番逃げやすいのは、窓だということが分かりました。
J-ECO標準仕様の窓はLIXIL のサーモスL(Low-E複層ガラス)が付いているようです。
物件によっては、YKK APのエピソードNEOというアルミ樹脂複合サッシが選べます。
ZEHレベルの断熱性能を目指すには、オール樹脂サッシにした方が良さそうです。
私は、APW 430か、APW 330を選ぶ予定です。
APW 330を選ぶ際には、ガラスの間の素材を樹脂スペーサーにした方が良いみたいです。
スペーサーとはガラスとガラスの間に挟まる部品のことです。
またしても、せやま大学さんの動画を紹介します。
壁の断熱性能をあげる
窓の次は壁です。
J-ECOの壁は、グラスウール90mm(マグ・イゾベール社製)が標準のようです。
※注意:イメージ画像はフリー素材なので、実際の住協さんの断熱材ではありません。
オプション設定を見ていると、吹付断熱というものがありました。
MOCOフォームという製品で、結構値段がかかります。40坪の家で100万円くらい。
素材の種類は、硬質ウレタンフォームA種3になります。
厚みは80mmに下がってしまうようです。
現場発泡ウレタンを壁に吹き付けるので、グラスウール断熱よりも、気密性が取りやすいというメリットがあります。
断熱性能を上げても、気密性能が低いと外へ空気が漏れたり、冷気が入ってきたりしてしまいます。
吹付断熱だと、隙間に発泡ウレタンが入り込むので、気密が取りやすいみたいです。
また、J-ECO標準は天井断熱ですが、吹付断熱にすると屋根断熱に変わるみたいです。
個人的には、屋根裏も熱くならないように屋根断熱にしたいと思っていたので、気密も取りやすいし、屋根断熱にできるし、一石二鳥です。
あとは、現場で吹き付ける様子を見てみたいですね。
他にも外張り断熱と内張り断熱という選択肢もありますが、どこまで費用をかけるかが悩みどころです。
吹付断熱のサンプルは、狭山にある住協建設のモデルハウスで見ることが出来ました。
吹付断熱は、壁厚よりも多く吹き付けて表面をカットする方法(スキンカット)と、
上記の画像のように、壁厚よりも薄く吹き付けるという2種類があるようです。
住協のオプションは、後者のようです。前者と後者はどちらが良いのか賛否両論あるようです。
以下に分かりやすく解説いただいている動画を貼っておきます。
個人的には、断熱材の厚みを確実に確保できるスキンカットの方が良い気がしますが、住協さんはスキンカットしないとのことで、悩みどころです。
MOCOフォームと同じ硬質ウレタンフォームのアクアフォームを使っているヒノキヤグループさんが、面白い検証をされているので紹介します。
動画内でも仰っていますが、ウレタンフォームの自己接着力と追従性によって、「経年劣化」「柱や壁の移動/伸縮」することによる気密低下が起こらないというのが、吹付断熱のメリットだと分かります。地震が起こった後に、壁の中の断熱材のずれや気密テープ剥がれが発生しても修正するのは難しいですよね。
また、10年以上経ってもウレタンフォーム断熱材の熱伝導率低下が起こっていないということも動画内で解説されており、素材としての断熱性能も担保されていると分かりました。
吹付け断熱材は何に対して吹き付けるのか
住協建設のモデルハウスの感じを見ると、木製のパネルに吹き付けるようです(上記モデルハウスの画像参照)
透湿防水シートに吹き付けすると、通気層を塞いでしまう場合があるらしく、
透湿防湿シートより室内側に木製パネルを貼るなら安心です。
J-ECOのカタログ(以下画像)には、木製パネルの記載が無いので、念の為に設計士さんに確認したところ、ノボパンという木製パネルに吹き付けることになるので、透湿防水シートが通気層を塞ぐことは起こらないとのことで安心しました。
実際のノボパンを見せながら説明してくれました。
外張り断熱はどうか?
外張り断熱は、ネオマフォームを選ぶことができそうです。
費用はどれくらいか確認中ですが、結構な値段がするようなので、内断熱の吹付断熱にしておこうかと思っています。
床下の断熱性能を上げる
冷気は下に溜まります。なので、床下の断熱性能を上げるオプションを確認しました。
旭化成のネオマフォームという床下用断熱材に変更ができるようです。
厚みは66mmなので結構分厚いと思います。
J-ECOの通常の床断熱材は、グラスウール80mmです。
グラスウール80mmと同等の断熱性能のネオマフォームは44mmなので、オプションの66mmにすることで、単純計算で1.5倍の断熱性能UPになります。
以下、旭化成ネオマフォーム公式ページより断熱性能比較より。
住協建設の場合、吹付断熱を選択した場合でも、対象は壁と屋根だけであり、床下断熱は対象外とのことなので、注意しておきましょう。
基礎断熱(床下断熱と併用不可)
住協の基礎断熱は、化学メーカー デュポン社のスタイロフォームを選べます。
近くのホームセンターでも畳1枚分くらいのサイズで1000円くらいで売ってました。
私はまだ基礎断熱をやるかどうか決めかねていますが、やるとしたら内断熱を選びます。
基礎断熱は、シロアリの侵入を見つけづらいので、防蟻対策と換気システムの構築が重要なようです。換気システムの考察は、また別の記事で書こうと思います。
玄関ドアの断熱性能を上げる
J-ECOの標準玄関ドアは、YKK APを選んだ場合は、ヴェナートD30のD4仕様という断熱性能とのこと。
寒冷地仕様のD2にした方が断熱性能があがるようなので、差額が数万円であれば上げておきたいところです。
断熱性能を上げるなら、イノベストという玄関ドアが良さそうですが、費用対効果的にはヴェナートD30のD2仕様が適当かなと思います。
費用との相談(コスパ最大化)
お金をかければ、断熱性能は上げられますが、どこまで追い求めるかを費用と相談しながら決めていかないといけません。
J-ECO標準仕様でも国の断熱性能基準は最高ランクなので、そのままでも問題はないと思いますし、オプションで性能を上げられる選択肢があります。
住協建設さんは、ZEH基準の住宅を建てることができるZEHビルダーにも認められており、J-ZEROというパッケージをラインナップしています。
我が家のように、太陽光システムは不要だけど、ZEH基準の断熱性能にしたいというワガママも標準仕様のJ-ECOとオプションの組み合わせで実現できると思います。
これから断熱についての勉強をしながら、どのオプションを選択するか決めていこうと思います。
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